先輩後輩の人間関係の悩みを軽減するためのコツ

先輩介護職から「暇なときでいいからやっといて」という条件で雑用を頼まれることは、介護施設で働き始めたばかりのときによくある。
しかし、働き始めの介護職は施設内の設備や構造を理解しなければならなかったり、入所者の顔と名前を覚えなければならなかったりなど、暇な時間がなかなかできないものだ。

先輩としてはちょっと遠慮したニュアンスを込めて、暇なときでいいと言っているのだが、あまりにも先延ばしされると次第にイライラし始めることもある。
これは日中も夜間もバタバタしている介護施設によくある問題だといえる。
このケースの改善策としては、たとえ雑用であっても先輩の方から締め切り日時を設定したうえで打診することが推奨される。
忙しそうにしている働き始めの職員を目の前にして、雑用の締め切り日時を設定するのは忍びない気持ちになることもあるだろう。
後輩の介護職も、暇なときでいいからと言われたときはその曖昧な指示をそのまま承諾するのではなく、自ら締め切りを設定してもらうように促すことも重要になる。
そうすると雑用を頼む側もやる側もそれぞれの業務スケジュールに組み込めるようになり、曖昧な指示に関することでいちいち悩まなくてよくなくなるのだ。
入所者の健康を預かっている介護施設では、職員同士の人間関係の悩みが命取りになることもある。
だからこそ先輩後輩にこだわりすぎず、曖昧なやり取りをせず、効率的かつ協力して仕事を進める必要があるのだ。
このような行動を心掛け、介護職に生じがちな人間関係の悩みは積極的に軽減していかなければならない。